std性病

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早期発見・早期治療が大切です

性病・性感染症(STD)は、感染している人との性行為により感染します。
病原菌を含む精液、腟分泌液、血液などが、口や性器の粘膜、皮膚などに接触することで感染がおこります。

CASE 1.クラジミア感染症

クラミジア感染症は10-30代で急増している性感染症(性行為でうつる病気)です。
世界的にも最も多い性感染症です。男性では尿道炎、女性では子宮頸肝炎(子宮の入り口の炎症)として起こり、男女とも多くの無症状の感染者がいます。

女性では、
①骨盤腹膜炎(腹痛や発熱など)
②不妊症
③子宮外妊娠
など、様々なトラブルを率い起こします。

子宮頚部に感染している場合20%の方は咽頭にも感染していることがありますので、必要に応じて検査を行います。
また、妊娠中には流早産の原因にもなりますので確実な治療が必要です。治療には抗菌剤の内服治療を行います。
3週間後に再検査を行います。また、男女同時に治療を行うことが勧められます。

CASE 2.淋菌感染症

淋菌による感染症です。淋菌は性感染症(性行為でうつる病気)として子宮頸管炎を起こし、不正出血や帯下の増加の原因となります。また、尿道炎を併発すくことも少なくありません。
感染が腹腔内に波及すると不妊症やひどい腹膜炎の原因となることがあります。
感染者が性行為を行った場合、1回の性行為で30%の確率でパートナーに感染するとされており、男女同時の治療が望ましいと考えられています。
治療には抗菌剤・注射治療を行います。最近は耐性菌(薬が効かないタイプ)も増えてきていますので、3週間後の再検査が非常に重要です。

CASE 3.膣トリコモナス症

原虫による感染症です。外陰部の痛み掻痒感、そして不正出血の原因にもなります。
性行為によって感染し再発を繰り返すことが少なくありません。そのため、パートナーと同時の治療および次回月経後の再検査が重要です。
治療は内服治療を行います。この内服治療中の飲酒は腹痛や嘔吐の原因となりますので3日間は禁酒が必要です。

CASE 4.外陰膣カンジダ症

カンジダは健常な人の膣内や皮膚などにも存在しているものであり特殊な疾患ではありません。
セックスによって感染するというよりは、抗菌剤の内服後や、睡眠不足、疲労、ストレスなどをともなうときによく発症します。外陰部と膣の掻痒感や痛み、灼熱感などを伴うことがあります。
酒粕状やヨーグルト状の白色の帯下が増加することが特徴です。抗真菌剤の軟膏や膣上で治療しますが、月経時前などの時期や性交渉経験の有無によっては内服治療を行うこともあります。